(仮訳)Crepidotus variabilisの変異はどれほどか?
Jančovičová, S. et al., 2020. How variable is Crepidotus variabilis? Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.449.3.4 [Accessed May 5, 2021] 【R3-08385】2021/5/5投稿

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3行まとめ

Crepidotus variabilisについて、担子胞子および縁シスチジアの形態形質を基に種概念を評価した。
また、分子系統解析の結果からは変種trichocystisと変種neotrichocystisが明確に区別されたほか、未記載種1種を認めた。
これらの4分類群は担子胞子と縁シスチジアの形態形質を基に識別可能であり、特に縁シスチジアの幅と形状の差異はこれまで認識されてこなかった。

(その他掲載種)

Crepidotus variabilis (Persoon) P. Kummer
コナカブリ
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【よく似た種との区別】
Crepidotus variabilis var. trichocystis
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり縁シスチジアのタイプがI、II、III、IV、V型ではなくVI型およびVII型
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Crepidotus neotrichocystis
ヨーロッパに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり縁シスチジアのタイプがI、II、III、IV、V型ではなくII、III、VI、VII型
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Crepidotus variabilis var. trichocystis Hesler & A.H. Smith
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【よく似た種との区別】
Crepidotus variabilis(コナカブリ)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本変種より担子胞子のQ値が大きい
本変種と異なり縁シスチジアのタイプがVI型およびVII型ではなくI、II、III、IV、V型
本変種より縁シスチジアのサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Crepidotus neotrichocystis
縁シスチジアのサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本変種より担子胞子のQ値が大きい
本変種と異なり縁シスチジアのタイプがVI型およびVII型ではなくII、III、VI、VII型
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Crepidotus neotrichocystis Consiglio & Setti
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Crepidotus variabilis var. trichocystis
縁シスチジアのサイズの範囲が重なる
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり縁シスチジアのタイプがII、III、VI、VII型ではなくVI型およびVII型
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Crepidotus variabilis(コナカブリ)
ヨーロッパに分布する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のQ値が大きい
本種と異なり縁シスチジアのタイプがII、III、VI、VII型ではなくI、II、III、IV、V型
本種より縁シスチジアのサイズが大きい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される